深視力検査(三桿法)完全攻略ガイド
なぜ深視力が必要なのか?
大型自動車、中型自動車、準中型自動車、牽引(けん引)、第二種免許の取得・更新時には、通常の視力検査に加え「深視力検査」に合格する必要があります。 大型車両の運転では、バックミラー越しの距離感や、車体の長さを把握する空間認識能力が事故防止に直結するため、この能力が厳しくチェックされます。
三桿法(さんかんほう)の仕組み
免許センターで一般的に使用されるのが「三桿法」と呼ばれる検査機です。 箱の中を覗くと3本の棒が見えます。両端の2本は固定されていますが、真ん中の1本だけが奥へ行ったり手前に来たりを繰り返します。 3本が一直線に並んだ瞬間にボタンを押します。これを3回行い、平均誤差が2cm以内であれば合格となります。
合格するための3つのコツ
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1. リズム(周期)を掴む
棒は一定の速度(50mm/秒)で往復運動をしています。「奥に行って、戻ってくる」という折り返しのリズムを数回見送って確認し、タイミングを計ることが大切です。 -
2. 少し早めに押す(反応遅延の考慮)
「並んだ!」と脳が認識してから、指が動き、ボタンが反応するまでには、わずかなタイムラグ(0.2〜0.3秒程度)があります。棒は1秒間に5cmも進むため、ジャストタイミングで認識すると「行き過ぎ」になります。気持ち早めを意識しましょう。 -
3. 顔を動かさない
顔を左右に動かすと「単眼視差」の手がかりが得られる場合がありますが、検査では顔を固定して正面を見据える必要があります。両目のチームワーク(両眼視機能)だけを頼りにしましょう。
深視力に落ちる・受からない原因
乱視が矯正されていなかったり、左右の視力差(不同視)が大きいと、立体感を得にくくなります。メガネやコンタクトの度数が合っているか確認しましょう。
斜位(隠れ斜視)などにより、両目を内側に寄せる力(輻輳力)が弱いと、物体との距離感が掴みにくくなります。眼科でのトレーニングが必要な場合があります。
よくある質問 (FAQ)
このシミュレーターは、三桿法のタイミングや距離感を掴むための練習用ツールです。実際の検査機とは見え方(実体感)が異なります。 もし本ツールで好成績でも、実際の検査でどうしても通らない場合は、深視力検査に対応した眼鏡店や眼科医への相談を強くお勧めします。