「お話の記憶」とは?ねらいと対象年齢
「お話の記憶」は、読み上げられた短いお話を耳で聴いて覚え、あとから内容についての質問に答えるトレーニングです。本ツールでは、パソコンやスマホの音声読み上げ機能でお話を読み上げ、読み終わると文字を隠して「だれが出てきた?」「何が何個あった?」「どんな順番だった?」といった質問に、大きなボタンの4択や並べ替えで答えます。目で文字を追うのではなく「耳で聴いて、頭の中でお話を思い浮かべる」ことがポイントで、聞く力(傾聴力)・短期記憶・話を最後まで集中して聴く力が同時に育ちます。対象は年長〜小学3年生(おおむね5〜9歳)。お話は「みじかい(3文)」「ふつう(5文)」「ながい(8文)」「ちょうながい(10文・2場面)」の4段階で、ながい・ちょうながいレベルにはひっかけになる細かい情報も入れて、注意深く聴く力を試します。質問も、登場人物・数・色・順番・理由に加えて、登場人物の気持ちを考える質問・数の合計をたずねる質問・「言っていないのはどれ?」と問う質問を用意しました。お話はすべてオリジナルで、季節の行事・お手伝い・友だちとのやりとり・自然観察・お買い物など、50話以上を収録しています。
「お話の記憶」で育つ力
小学校の授業も、日々の生活も、多くは「耳で聞いて理解し、覚えて行動する」ことで成り立っています。先生の説明、友だちとの約束、おつかいの頼みごと——これらを正しく受け取るには、聞いた内容を頭の中で組み立てて保持する力が欠かせません。お話の記憶は、この「聴く→思い浮かべる→覚える→思い出す」という一連の流れをまるごと鍛えます。とくに「登場人物」「数」「色」を問う質問は細部への注意を、「順番」を問う並べ替えは出来事のつながり(時系列)の理解を、「理由」を問う質問は話の筋道を追う力を伸ばします。読み上げ速度は「ゆっくり」「ふつう」から選べるので、慣れていないお子さんはゆっくりから始められます。
おうちでの進め方・声かけのコツ
はじめは「みじかい(3文)」からスタートし、全問正解できるようになったら「ふつう」「ながい」へ進めてください。読み上げ中は文字を隠す設定が基本ですが、まだ難しいお子さんには「もじも みる」をオンにして、聴きながら文字も見せると安心です。慣れてきたら文字を隠して、耳だけで挑戦しましょう。間違えても叱らず、「もう一度きいてみよう」と読み直して、どこを聞き逃したか一緒に確認するのがコツです。答え合わせのあとに「どんなお話だった?」とお子さんの言葉で話してもらうと、記憶がぐっと定着します。1セットは3話・約10問と短めなので、毎日少しずつ続けるのがおすすめです。読み上げには端末の音声合成を使うため、お話の内容が外部に送信されることはありません。
レベルと年齢のめやす(早見表)
| レベル | お話の長さ | 年齢のめやす | とくちょう |
|---|---|---|---|
| みじかい | 3文 | ◎ 年長〜小1 | 登場人物・数・色など、はっきりした事がらを質問 |
| ふつう | 5文 | 小1〜小2 | 順番の並べ替えや、理由をたずねる質問が加わる |
| ながい | 8文 | 小2〜小3 | ひっかけ情報が入り、細かい所まで聴き取る力を試す |
| ちょうながい | 10文(2場面) | ◎ 小2〜小3 | 2つの場面の長いお話。気持ち・合計・言っていないものを問う質問も |
※ 年齢のめやすは一般的な目安です。お子さんの様子に合わせて、できるレベルから始めてください。