「えあわせカード」で育つ力
伏せたカードをめくり、少し前に見た絵を思い出して同じ絵を当てる神経衰弱(しんけいすいじゃく)は、幼児期の記憶力・集中力・ワーキングメモリ(短い間おぼえておく力)を楽しく使う遊びとして親しまれています。「えあわせカード」は、幼児が扱いやすいようにカードを4枚・6枚・8枚と少なめにした、3〜6歳向けのやさしい神経衰弱です。「さっき この絵は ここにあった」と場所と絵を結びつけて思い出すくり返しが、記憶の使い方や、最後までやりぬく集中力を育てる遊びにつながると言われています。同じ絵を2枚そろえる「ペア(おなじもの)」の考え方に自然と触れられるのも、この遊びの良いところです。
あそび方と、まいすうの目安
遊び方はとてもシンプルです。①カードを1枚タッチしてめくる → ②もう1枚めくる → ③同じ絵ならそろって残り、ちがえばそっと元にもどる。これをくり返して、すべての組をそろえたらクリアです。何回めくっても大丈夫で、めくった回数は数えません。急かされたり減点されたりする心配がないので、自分のペースでじっくり楽しめます。まいすうの目安は、はじめての子や2〜3歳ごろは4枚(2組)、慣れてきたら6枚(3組)、しっかり集中できるようになったら8枚(4組)、もっと挑戦したい5〜6歳には10枚(5組)と、まいすうを少しずつ増やしていけます。小学生向けのカードがもっと多い神経衰弱とちがい、このツールは「そろった!」という成功体験を短い時間でたくさん味わえることを大切にしています。
3つの「あわせかた」で長く楽しめる
「えあわせカード」には、同じ絵を2枚そろえるだけでなく、ペアの見つけ方が3種類あります。まいすうと組み合わせると出題のバリエーションが大きく広がり、毎日あそんでもすぐには飽きません。とくに「なかよし」と「へんしん」は、記憶あそびをしながら身のまわりのものの関係や、生きもの・植物が育つ様子にも自然と触れられます。ペアがそろうと「なぜペアなのか」をやさしい言葉で読み上げるので、ことばと考える力も一緒に育ちます。
まったく同じ絵を2枚さがす、いちばんやさしいモード。どうぶつ・くだもの・のりものなど、たくさんの絵が登場します。
「かさ」と「あめ」、「はブラシ」と「は」のように、いっしょに使うもの・関係するものどうしをさがすモードです。
「たまご」と「ひよこ」、「あおむし」と「ちょうちょ」のように、育つと何になるかをさがすモードです。
おうちの方の関わり方のコツ
神経衰弱は、勝ち負けよりも「思い出せた!」という体験そのものが力になると言われています。最初は大人が「さっき ぞうさん どこにいたかな?」とそっとヒントを出したり、一緒に指さしたりすると、思い出す楽しさが伝わります。うまくそろったら「よくおぼえてたね!」と大きく喜び、ちがっても「おしいね、つぎは どこかな?」と責めずに次へつなげてあげてください。カードをめくると絵の名前を読み上げるので、「これは うさぎだね」と言葉を添えると、記憶あそびと同時に語彙も自然に広がります。1回2〜3分の短い時間で、毎日少しずつ触れるのがおすすめです。神経衰弱が得意になる速さには大きな個人差があるので、できた・できないで比べず、楽しむことを一番にしてあげてください。
まいすうごとの あそびの目安
| まいすう | くみ | 年齢の目安 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 🐣 4まい | 2くみ | 2〜4さいごろ | ルールに慣れる・「そろう」うれしさを知る |
| 🐤 6まい | 3くみ | 3〜5さいごろ | 場所と絵を少し多めに覚える |
| 🐥 8まい | 4くみ | 4〜6さいごろ | 集中を続けて最後までやりぬく |
| 🦉 10まい | 5くみ | 5〜6さいごろ | 覚える数を増やしてしっかりチャレンジ |
※ 年齢はあくまで目安です。お子さんの様子に合わせて、無理のないまいすうから始めてください。