「うえ・した・みぎ・ひだり」— 空間の言葉と「位置の把握」で育つ力
「うえ・した」「まえ・うしろ」「みぎ・ひだり」「なか・そと」「まんなか・はし」といった空間・位置を表す言葉(空間語彙)は、日常の指示を理解したり、自分と物の位置関係を捉えたりするための土台になります。ものの位置を言葉で言い表せる力、見本と同じ場所に物を置ける力(位置の模写)は、小学校受験でも「位置の把握」として定番の課題であり、就学後の図形・地図・作図・文字を書く向きの理解にもつながっていくと言われています。空間の言葉は、机の上のドリルよりも「これ、コップのうしろにあるね」といった生活のなかの声かけで自然に育っていく分野です。このあそびは、その入り口を楽しく体験できるように作っています。
対象年齢と発達の目安(個人差が大きい分野です)
空間の言葉は、体で感じる「うえ・した」から始まり、他者や物を基準にした「まえ・うしろ」、そして最後に「みぎ・ひだり」の順で身につくのが一般的と言われています。とくに左右の理解は個人差がとても大きく、小学校に上がってからしっかり定着する子も珍しくありません。下の表はあくまでゆるやかな目安です。年齢どおりでなくても心配しすぎず、遊びのなかで繰り返し触れることが大切です。
| 年齢のめやす | 身につきはじめる位置の言葉 | このあそびとの対応 |
|---|---|---|
| 2〜3歳ごろ | うえ・した/なか・そと(大まかな上下や容器の内外) | 「どこかな?」で うえ・した をタッチ |
| 3〜4歳ごろ | まえ・うしろ/おおきい・ちいさい/うえ・した の定着 | 「おはなし きいて」で「はこの うえ/した」に置く |
| 4〜5歳ごろ | ◎みぎ・ひだり(自分基準)/まんなか・はし | 「みぎ?ひだり?」/まんなかのマスをタッチ |
| 5〜6歳ごろ | 「したの みぎ」など組み合わせ/見本と同じ位置に置く(模写) | 「おなじばしょ」で見本を再現/角のマスをタッチ |
※ 発達には大きな個人差があります。上表は一般的な傾向の目安で、発達を診断・保証するものではありません。
おうちの方の関わり方のコツ
位置の言葉は、実物とセットで、繰り返し声に出すのがいちばんの近道です。「コップを テーブルのうえに置いてね」「くつは げんかんのそとだよ」と、生活の動作に言葉を添えてみてください。左右は覚えにくいので、いつも同じ目印(お箸を持つ手=みぎ、など)を決めると安定します。間違えても「ちがう」ではなく「おしいね、こっちが みぎだよ」と正しい言葉を添えて言い直すだけで十分です。このツールでも、まちがえたときは責めずに何度でも挑戦でき、最後は必ず「せいかい!」で終わるようにしています。読み上げ(🔊)を活用すると、文字が読めないお子さまでも一人で操作できます。