「きもちあそび」で育つ力
自分や相手の気持ちに気づき、それを言葉にできる力は、これからの学びや人との関わりを支える非認知能力(社会情動的スキル・SEL)のひとつだと言われています。「きもちあそび」は、うれしい・かなしい・おこっている・びっくり・こわい・ねむい・たのしい・はずかしいの基本の8つの気持ちに、だいすき・わくわく・ほっとしたといった中間的な気持ちも加えた11のきもちを、表情の絵から気持ちを当てる「どんなきもち?」、場面のお話を聞いて気持ちを考える「このとき どんなきもち?」、言われた気持ちの顔を選ぶ「きもちに あうかお」、カードをめくって聞く「きもちの おはなし」、困っている友だちにどうするかを考える「そんなとき どうする?」の5つの遊びで学べる無料の知育あそびです。40以上の場面のお話を通して、表情を読み取り、気持ちに名前をつけ、相手を思いやる行動を考えていくことで、感情の理解・気持ちの言葉(感情語彙)・相手を思いやる気持ち(共感と向社会的行動)を、遊びながら少しずつ育てていくことをねらいとしています。
気持ちがわかる発達の目安
子どもが感情を理解し、言葉で表せるようになる過程には、おおよその目安があると言われています。2〜3歳ごろには「うれしい」「かなしい」「おこっている」など基本的な気持ちがわかり始め、自分の気持ちを短い言葉で伝えようとします。4歳ごろには表情から相手の気持ちを推し量ったり、「びっくり」「こわい」などより多くの気持ちの言葉を使えるようになってきます。5〜6歳では「はずかしい」のような複雑な気持ちや、「同じできごとでも人によって感じ方が違う」ことにも少しずつ気づいていきます。ただし発達には大きな個人差があり、感じ方や表し方は一人ひとり違います。できた・できないで急がず、気持ちに触れて言葉にする機会を増やすことが大切だと考えられています。
おうちの方の関わり方のコツ
気持ちの学びは、画面のなかだけでなく毎日の暮らしのなかで気持ちを言葉にしていくことで豊かになると言われています。お子さんの様子に合わせて「いま、うれしいんだね」「くやしかったのかな」と大人が気持ちに名前をつけて返してあげると、子どもは自分の内側で起きていることを言葉で捉えられるようになっていきます。このツールの「このとき どんなきもち?」のように、「こんなとき、どんなきもちになる?」と問いかけて一緒に考えるのもおすすめです。大切なのは、気持ちに正解・不正解をつけすぎないことです。同じできごとでも感じ方は人それぞれで、このツールも「そうだね、○○なきもちにも なるよね」と複数の気持ちを受けとめる作りにしています。「そう感じてはいけない」と否定せず、まずは「そう思ったんだね」と受けとめてあげることが、安心して気持ちを表す土台になります。1回2〜3分の短い時間で、毎日少しずつ触れるのがおすすめです。
このあそびで学べる11のきもち 一覧
| おかお | きもちの ことば | こんなとき(れい) |
|---|---|---|
| 😊 | うれしい | プレゼントを もらった/だいすきな ひとに あえた |
| 😢 | かなしい | だいじな おもちゃが こわれた/おわかれで さみしい |
| 😠 | おこっている | おもちゃを よこどりされた/じゅんばんを ぬかされた |
| 😲 | びっくり | きゅうに おおきな おとが した/うしろから おどかされた |
| 😨 | こわい | くらい へやに ひとりに なった/おおきな いぬが きた |
| 😪 | ねむい | よるに なって あくびが でた/おふとんで ぽかぽか |
| 😄 | たのしい | こうえんで いっぱい あそんだ/おうたを うたって おどった |
| 😳 | はずかしい | みんなの まえで なまえを よばれた/ころんで みられた |
| 🥰 | だいすき | ママに ぎゅーっと された/こいぬを なでたら もふもふ |
| 🤩 | わくわく | あした えんそくだ/はじめての でんしゃに のる |
| 😌 | ほっとした | まいごに なったけど ママが みつかった/こわい ゆめから めが さめた |
※ 気持ちの感じ方や表れ方には個人差があります。表の「こんなとき」はあくまで一例で、同じできごとでも別の気持ちになることもあります。