「かたちの合成・分解」とは?ねらいと対象
「かたちの合成・分解」は、いくつかの図形(ピース)を合わせて別の形をつくったり、逆に1つの形を線で切って複数の形に分けたりする図形あそびです。たとえば、直角三角形を2枚合わせると正方形になり、正方形に対角線を1本ひくと2つの三角形に分かれます。この「合わせる(合成)」と「分ける(分解)」を行き来する経験は、図形を頭の中で動かす力=図形感覚・空間認識の土台になります。対象は年長〜小学3年生(おおむね5〜9歳)。小学校の算数で学ぶ「三角形と四角形」「図形の面積」、中学以降の作図・証明にもつながる、いちばん大事な入り口の力を、選択式のクイズで無理なく鍛えられます。三角形・正方形・長方形・台形・平行四辺形・六角形・ひし形など、いろいろな図形が登場します。
4つのあそびかた
このツールには、合成と分解を別の角度から鍛える4つのモードがあります。
①「あわせると どのかたち?」(合成)…並んだピースを合わせると何の形になるかを、4つのシルエットから選びます。ピースの位置関係を見て、完成形をイメージする力を使います。
②「なにで できる?」(分解の逆・組み合わせ)…できあがりのシルエットを見て、それを作れるピースの組を4つの中から選びます。「この形はどう分けられる?」と分解の視点で考えます。
③「せんを ひくと どうなる?」(分解)…図形に線を1本ひいた様子を見て、2つに分かれた形の組を選びます。1本の線でどんな形が生まれるかを予想します。
④「なんまいで できる?」(数の感覚)…分割線が入った図形を見て、いくつの形に分かれているかを数えて答えます。「合わせる・分ける」を「いくつ分」でとらえる、面積や分数の入り口になる感覚を育てます。
正解するとピースが実際にシルエットへ動いて合体するアニメが流れ、「合わさるとこうなる」がひと目で分かります。「むずかしい」ではピースが回転して、「めちゃむず」ではうらがえし(鏡像)でも提示されるので、頭の中で回したり裏返したりする心的回転の力まで伸ばせます。
おうちでの進め方・声かけのポイント
はじめは「あわせると?」の やさしいから始め、慣れてきたら「なにで できる?」「せんを ひくと?」へ広げてください。1セットは10問と短めなので、1日1〜2セットが続けやすい目安です。迷っているときは、「このピース、くるっと回したらどこにはまるかな?」「はんぶんに折ったらどう見える?」と、頭の中で動かすヒントを言葉にしてあげましょう。おうちにある折り紙を実際に切ったり合わせたりして、画面の答え合わせをするのもおすすめです。正解の速さよりも、「どうしてそう思ったか」を説明できることを大切にすると、図形を論理的にとらえる力が育ちます。実物の操作と画面のクイズを行き来すると、理解がぐっと深まります。
モードとむずかしさのめやす(早見表)
| あそびかた | やること | そだつ ちから | えらぶ かず |
|---|---|---|---|
| あわせると? | ピースを合わせた形をあてる | ◎ 合成・完成イメージ | 4たく |
| なにで できる? | 形を作れるピースの組をあてる | 分解の視点 | 4たく |
| せんを ひくと? | 線で分けた2つの形をあてる | 分解・予想 | 3たく |
| なんまい? | いくつの形に分かれているか数える | ◎ 数の感覚・面積の入口 | 4たく |
※ 学年・年齢のめやすは一般的な目安です。お子さんの様子に合わせて、できるモード・むずかしさから始めてください。