「おとあて」で育つ力(きく力・音の感覚)
「おとあて」は、3〜6歳の未就学児が音そのものの違いを耳で感じ取って楽しむ聴覚あそびです。音の高さ(たかい・ひくい)、長さ(ながい・みじかい)、大きさ(おおきい・ちいさい)、同じ音を聞き分ける(おなじおとさがし)、身のまわりの音を当てる(どっちの おと?)、音の順番を覚えてまねる(おとの じゅんばん)という6つの遊びを通して、音を注意して聴く力(聴覚的注意)・2つの音を比べて違いに気づく力(聴覚的識別)・高い/低いなどの音の属性を言葉と結びつける感覚に触れられます。こうした「耳でよく聴いて比べる」経験は、ことばの聞き取りや音楽・リズムを楽しむ素地の一つになると言われています。音はすべてお使いの端末で作られ(音量は控えめに設定)、何度でも聞き直せます。文字がまだ読めないお子さんでも遊べるよう、問いかけやほめ言葉は音声で読み上げ(対応ブラウザのみ)、正解すると大きなキャラクターで優しく褒める作りにしています。
「音を聞き比べる」ってどんな力?
音を「聞く」ことと「聞き分ける」ことは、少し違う力だと考えられています。まわりの音がただ耳に入ってくるだけでなく、2つの音のどちらが高いか・長いか・大きいかを意識して比べるには、音に注意を向け、記憶して、違いを判断するという働きが必要です。この「音を比べて違いに気づく力(聴覚的識別)」は、似た音のことば(「き」と「ち」など)を聞き分けたり、歌のメロディーやリズムを感じたりする土台の一つになると言われています。「おとあて」では、まず2つの音を続けて鳴らし、どちらか一方を選ぶだけのシンプルな形にしているので、小さなお子さんでも「よく聴く→比べる→選ぶ」という流れを自然に体験できます。うまく聞き取れないときは、何度でも聞き直せます。
おうちの方の関わり方のコツ
音あそびは、正解・不正解よりも「よく聴いて、感じたことを言葉にする」楽しさが大切だと言われています。お子さんが選ぶ前に、大人も一緒に「いまの、たかかったね」「こっちは なが〜い おとだね」と声を添えてあげると、音の感覚と言葉が結びつきやすくなります。間違えても否定せず「もう1回きいてみようか」と誘えば、安心して何度でも挑戦できます。このツールは間違えても叱らず、優しく「もういっかい!」と促し、最後は必ず成功体験で終わるようにしています。音量は控えめに設定していますが、ヘッドホンやイヤホンでは音が大きくなりすぎないよう注意し、はじめは小さめの音量から試してください。生活のなかでも、救急車の音・鳥の声・お鍋がぐつぐつ鳴る音など、身近な音に「どんな音かな?」と耳を傾ける機会を増やすと、遊びで育った感覚が実感につながっていきます。
年齢と「きく力」の発達のめやす
| 年齢のめやす | きく力のめやす | おすすめのモード・遊び方 |
|---|---|---|
| 3歳ごろ | 大きい音・小さい音、長い音・短い音など、はっきり違う音の違いに気づき始める。 | ◎ おおきい・ちいさい/ながい・みじかいから。違いが大きく分かりやすいあそびです。 |
| 4歳ごろ | 音の高い・低いを意識でき、「たかい おと」などの言葉と結びつけられる子が増える。 | ◎ たかい・ひくいで、音の高さに耳を澄ませる練習に。 |
| 5〜6歳ごろ | お手本の音を覚えて、同じ音を選ぶなど、音を記憶して比べる遊びも楽しめる。 | ◎ おなじおと さがしで、聴いて覚えて比べる力へ。 |
※ 発達には大きな個人差があります。表はあくまで一般的なめやすで、年齢どおりに進むことを求めるものではありません。お子さんのペースに合わせてお楽しみください。