「読み先行」でひらがなに親しむということ
「ひらがなタッチ」は、書く前に「読む・見つける・聞く」から始めるひらがな導入あそびです。鉛筆で正しく書く練習(運筆)は、手指の発達が進む年齢になってから取り組むほうが無理がありません。一方で、文字が音を表していること、身のまわりの「あり」「いぬ」といったことばが文字でできていることへの気づきは、もっと早い時期から芽生えます。就学前の子どもが文字に興味をもつきっかけとして、聞こえた音と文字の形を結びつける遊びは取り組みやすいと言われています。このツールは書き取りをさせず、読み上げを聞いて同じ文字をタッチしたり、絵と文字を合わせたりする体験に絞っています。
文字への興味の育て方・おうちの方の関わり方
文字への興味は、できた・わかったという小さな成功体験の積み重ねから育つと言われています。このツールは、間違えても赤いバツや叱る表現を出さず、「あれれ? もういっかい!」とやさしく促し、正解するまで何度でも挑戦できるようにしています。最後は必ず「せいかい!」で終わるので、苦手意識をもちにくい設計です。おうちの方は、答えを先に言ってしまうより、「これ、なんて読むのかな?」「◯◯の さいしょの音だね」と声をかけて、子どもが自分で気づく時間を待つのがコツです。うまく見つけられたら、大げさなくらい一緒に喜んであげてください。日常の中で看板やパッケージの文字を指さして「あ、があった!」と探す遊びにつなげるのも効果的です。
対象年齢と発達の目安
対象の目安は3〜6歳(未就学児)です。3歳ごろは「文字らしいもの」への気づきが芽生え、好きなキャラクターや自分の名前の一文字に反応し始める時期と言われています。4〜5歳になると、聞いた音と文字を少しずつ結びつけられる子が増え、しりとりのような「音あそび」も楽しめるようになります。5〜6歳では、いくつかのひらがなを読めるようになり、就学に向けて文字への関心が高まっていきます。発達には大きな個人差があり、早い・遅いを比べる必要はありません。「あ行から順番に全部覚えさせる」ことより、子どもが「もじって おもしろい」と感じることのほうを大切にしてください。このツールでは、正解が貯まると次の行が少しずつ開く仕組みで、あせらず段階的に文字を増やしていけます。
文字の解放順(行別の早見表)
出題は、幼児のひらがな導入で一般的な「あ行から順に」進みます。正解が一定数たまると次の行が開き、あそべる文字が増えていきます。
| じゅんばん | ぎょう | もじ | この行のねらい |
|---|---|---|---|
| 1 | あ行 | あ い う え お | 最初の一歩。母音の音と形に親しむ |
| 2 | か行 | か き く け こ | 身近なことば(かさ・くま等)で広げる |
| 3 | さ行 | さ し す せ そ | にた音・にた形の区別に慣れる |
| 4 | た行 | た ち つ て と | 読める文字を少しずつ増やす |
| 5〜9 | な〜ら行 | な は ま や ら 行 | ことばあそびの幅を広げる |
| 10 | わ行 | わ を ん | 五十音のしめくくり |
※「もじさがし」では開いている全ての文字を、「あたまのもじ」「おなじおと」「もじとえあわせ」では、ことばの先頭になる文字を中心に出題します。「なまえさがし」は、おうちの方が入れたお名前の文字を1字ずつ探します。