まちがいさがしで育つ力
まちがいさがしは、ふたつのよく似た絵を見くらべて、異なる部分を見つける遊びです。幼児期の子どもにとっては、単純に見えて意外と多くの力を使う遊びだと言われています。まず必要になるのが観察力——絵全体をぼんやり眺めるのではなく、ひとつひとつの部分に目を配り、細かな違いに気づく力です。次に注意力・集中力。「どこが違うかな」と探し続けるあいだ、子どもは自然と一つの課題に意識を向け続けます。さらに、「さっき見たほうはこうだった」と記憶して比べるワーキングメモリも働きます。見つけた喜びが次を探す意欲につながり、最後までやりとげるやり抜く気持ちも育まれる遊びとして親しまれています。特別な道具はいらず、遊びながらこうした力にふれられるのがまちがいさがしの魅力です。
対象年齢と発達の目安
このツールは3〜6歳(未就学児)を対象にしています。3歳ごろは「同じ・ちがう」がだんだん分かるようになる時期で、絵の数が少なくちがいが1つのやさしいレベルから始めると取り組みやすいと言われています。4〜5歳になると比べる力が伸び、絵の数が増えてもちがいを見つけられるようになってきます。6歳ごろにはちがいが複数あっても順番に探せる子が増えます。本ツールは3問1セットで、絵のマスが3×3→4×4→5×5と増え、まちがいの数も1→2→3と少しずつ増える構成にしています。年齢や興味に合わせて、うまくできなくても「見つけられた!」という成功体験で終われるようにしているので、はじめての子でも安心して遊べます。まだ文字が読めなくても、絵と読み上げだけで楽しめます。
おうちの方の関わり方のコツ
まちがいさがしは、そばで見守る大人のひとことで楽しさがぐっと広がります。すぐに答えを教えるのではなく、「このへんかな?」「よーく見てごらん」と探す時間をたっぷりあげてください。見つけられたら「よく気づいたね!」と、見つけた過程そのものをほめると、観察する意欲が育ちやすいと言われています。なかなか見つからないときは、本ツールのヒント(🔍)で場所をふんわり光らせて助けてあげましょう。まちがえてタッチしても、責めたりせず「おしいね、もういちど!」と声をかけてあげてください。幼児の集中は長く続かないため、1セット(3問)ごとに区切って、飽きる前にやめるくらいがちょうどよい目安です。うまくいってもいかなくても、最後はいっしょに喜ぶことがいちばんの応援になります。
レベルと難しさの早見表
| もんだい | 絵のマス | まちがいの数 | 目安の年齢・ねらい |
|---|---|---|---|
| 1問目 | ◎ 3×3 | 1こ | 3歳〜。まず「見つける楽しさ」を知る |
| 2問目 | 4×4 | 2こ | 4〜5歳〜。複数を順番に探す |
| 3問目 | 5×5 | 3こ | 5〜6歳〜。より多い中から集中して探す |
※ 難しく感じるときは1問目だけでも大丈夫です。3問そろえてクリアすると「シールちょう」にシールがたまります。