モスキート音とは(17kHz前後の高い音)
モスキート音とは、17,000Hz(17kHz)前後の高い音を指すことが多い呼び名です。若者のたむろを防ぐ目的で作られた装置「Mosquito(モスキート)」が17kHz台の音を使っていたことから広まりました。装置のメーカーは、この高さの音はおおむね25歳くらいまでの人に聞こえるとしています。
人が聞き取れる音の範囲(可聴域)は一般に 20Hz〜20,000Hz とされます。加齢による聴力の低下は高い音から始まるため、「何Hzまで聞こえるか」を調べると、高い音の聞こえ方がどのくらい保たれているかの目安になります。本ツールはこの仕組みを使い、スマホ・PCのブラウザだけでモスキート音テストを行えます。
年齢別に聞こえる周波数の目安
次の表は、本ツールが「推定耳年齢」を出すときの判定の目安です。聞こえる一番高い音が年齢とともに下がることは、健康な645人(5〜90歳)の耳を20,000Hzまで測った研究でも確かめられています。ただし、年代ごとの境目は個人差が大きく、医学的な基準値ではありません。
| 聞こえる一番高い音 | 本ツールの推定耳年齢 | 音のイメージ |
|---|---|---|
| 19,000Hz 以上 | 10代以下 | 「子供にしか聞こえない音」と言われる、とても高い音 |
| 17,000Hz 以上 | 20代 | 典型的なモスキート音の高さ |
| 15,000Hz 以上 | 30代 | 「キーン」という耳につく高い音 |
| 12,000Hz 以上 | 40代 | 電子機器の高い「ピー」という音 |
| 10,000Hz 以上 | 50代 | 高めの電子音 |
| 8,000Hz 以上 | 60代〜 | 多くの人に聞こえる高さ(Mosquito の全年齢向け設定は 8kHz) |
※日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会によると、加齢による聴力の低下は40歳代のうちはあまり自覚されず、60歳代になると聞こえにくさを感じる人が急に増えます。正確な聴力は、耳鼻咽喉科の聴力検査(オージオメーター)で測ります。
耳年齢チェックのやり方とイヤホン・音量の注意
- 静かな部屋で、イヤホンまたはヘッドホンを着けます。
- 音量を最小にしてから「自動計測スタート」を押し、聞こえる大きさまで少しずつ上げます。
- 低い音から少しずつ高くなります。聞こえなくなったところで止めると、その高さと推定耳年齢が出ます。
- 左右の差を見たいときは「左」「右」を切り替えて、片耳ずつ測ります。
音量を上げすぎない
高い音は、聞こえていなくても音としては出ています。聞こえないからといって音量を上げ続けると、聞こえる高さに戻ったときに大きすぎる音になり、耳や機器を傷めるおそれがあります。画面の波形が動いていれば音は出ているので、音量はそのままで判断してください。
スマホ・イヤホンの性能で結果が変わる
スマホやPCの内蔵スピーカー、安価なイヤホンは、15,000Hzより高い音をうまく鳴らせないことがあります。この場合、耳ではなく機器の限界で「聞こえない」と出ます。結果が思ったより低いときは、ヘッドホンや別のイヤホンで測り直してみてください。
聞こえなかったときに考えられること(受診の目安)
モスキート音が聞こえなかったときは、次の順に考えると切り分けやすくなります。
- 機器の限界 … スピーカーやイヤホンがその高さを鳴らせていない。機器を替えると結果が変わるなら、こちらです。
- 環境 … 周りの雑音が大きい、音量が小さすぎる。
- 年齢による変化 … 高い音から聞こえにくくなるのは自然な変化で、17,000Hzが聞こえないこと自体は珍しくありません。
目的別に使う
検査の画面はどのページも同じです。調べたいことに合わせて選んでください。
- モスキート音チェック … 17,000Hz前後の音が聞こえるかだけを確かめたいとき
- 耳年齢チェック … 聞こえる一番高い音から、耳年齢の目安を知りたいとき
- モスキート音テスト(トップ) … 20Hz〜20,000Hzの好きな高さを鳴らして、可聴域を調べたいとき
「子供にしか聞こえない音」の正体
「子供にしか聞こえない音」「若い人にしか聞こえない音」と呼ばれるものの正体も、このモスキート音です。耳の奥の蝸牛(かぎゅう)では入り口に近いところが高い音を受け持っていて、加齢による変化は高い音から現れます。そのため、子供や若者には聞こえる17,000〜20,000Hzの音が、大人には聞こえにくいということが起こります。お子さんと一緒に測って、聞こえ方の違いを比べてみるのもおすすめです。
モスキート音の活用と注意点(撃退・着信音・違法性)
モスキート音は、若者のたむろ対策の撃退装置や、周りに気づかれにくい着信音・アラームとして使われることがあります。ただし、他人を不快にさせる目的で大きな音を長く流す行為は、状況によって騒音トラブルや迷惑行為とみなされる可能性があります。自分の耳年齢を確かめる目的であれば問題ありませんが、鳴らすときは周りへの配慮と適切な音量を心がけてください。
可聴域・周波数テストとしての使い方
本ツールは耳年齢チェックだけでなく、可聴域テスト・周波数テストとしても使えます。手動モードでスライダーを動かせば、20Hzの低音から20,000Hzの高音まで好きな高さを鳴らせるので、「12000ヘルツが聞こえるか」「15000Hzが聞こえるか」をピンポイントで確かめられます。左右の耳を切り替えれば、聞こえ方の左右差のセルフチェックにも役立ちます。